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本研究会について

第21回研究会(2023年10月14日)は終了しました、詳細はこちらからどうぞ

 

私たちは言葉と共に生き、生活している。人間は集団内でコミュニケーション行動を取る中でこの言葉を発達させて来た。

本研究会はコミュニケーション行動に発する言葉の働きとそれが人間の生活・行動と不可分にある姿を明らかにする言語行動学と名付ける領域を確立、発展させることを目的とする。日本の社会集団の中で発達した言葉を、それで表現し、理解し、思考し、行動する人間と共にある形で捉え、日本社会の言語行動を浮き彫りにする。それは先人の作り上げた言葉を指針とも、また、制約ともして生きる現代人としての私たち、言語行動の主体を客観視することでもある。

これをより有効に行うために、異言語・異文化の場合と対照させる方法を取る。この方法により、自己の母語、言語行動とそれを通して引き継がれて来た精神文化の持つ普遍性と特殊性を浮かび上がらせる。こうして私たちの視野を拡大、深化させることができれば、人がよりよく生きるための言語行動の選択も可能となろう。

以上のような基本的見解と展望に基づき対照言語行動学研究会を発足させる。